赤水窯の祖である伊藤甚兵衛が、佐渡特有の「無名異」と呼ばれる土を作陶に用い陶土に混ぜて楽を焼く。 | |
初代三浦常山が、洋式化にともなう離職者の救済のため製陶業をおこす。 初代伊藤赤水(伊藤富太郎)や初代三浦常山が無名異焼の改良を続ける。 |
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初代三浦常山が脆かった従来品を強くするため、朱紫泥焼(しゅでい)の手法を編み出し堅牢な陶器の焼成に成功。 これにより本焼の無名異焼が完成。常山焼と称し、4代までつづく窯元となる。 |
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5代伊藤赤水が日本陶芸展 最優秀作品賞・秩父宮賜杯(無名異練上鉢) | |
三浦常山を祖に持つ、三浦小平二が青磁の技術で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。 | |
重要無形文化財の指定を受ける。 同時に5代伊藤赤水が重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。 |
佐渡の金鉱から採れる赤土は赤土と呼ばれ、酸化鉄が多く含まれています。
書体級数、文字のバランスを見るためのものです。
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無名異土(むみょういど)は、酸化鉄を多量に含んだ赤土で、漢方薬として切り傷や火傷の止血剤・胃腸薬として使われていました。痛みを止め、傷を治す効果から「中国の無名異(漢方薬)」の名がつけられました。 天然の赤土を通した湯やお茶は、味に深みが生じ、喉の奥に味が残る感覚、つまり喉越しが強く感じられます。お茶だけではなくお酒、ワイン、コーヒー、フルーツジュース、味噌汁を初めとするあらゆる液体食品に対して体感することが出来ます。 |
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無名異焼とはこの原料である無名異を長い年月ひたすら沈殿させ不純物を取り除きます 無名異焼で最も難しく職人の手間と時間を要する工程が陶土作りなのです。 |
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佐渡の無名異焼には他産地の急須にはない技法が使われます。それは「生磨き」という技法です。焼く前の成形された急須を手に取り、表面がツルツルのへらや石などを用いて、急須表面をおし、土表面がよりきめ細かになるように締めて行きます。 生磨きをした後の急須は、箱に入れられ、更に乾燥を行います。乾燥に伴い土が収縮し、多少の歪みが生じるため再び生磨きが行われます。 この作業は繰り返し行われ、茶壺によっては4日もの日数を要する場合もあります。 |